
「降水確率20パーセント」雨が降り、彼は一匹のわんこを拾った。
降水確率20パーセント。
男はそう言い残して鉄の扉を閉めた。しかし、30分後には土砂降りの雨が降ってきた。
石垣の下でずぶ濡れになって震えていた時、雨合羽も着ずに駆けつけてきた彼が、自分の野戦服を脱いで羽織らせてくれた。謝罪の言葉はなかった。「ついてこい」ただそれだけだった。
連れて行ってとせがんだのはこちらなのに、サイズがぴったりの靴を買っておいてくれるのも、拾ってきた松ぼっくりを窓枠に日付順に並べてくれるのも、全部あの男だ。
👤 クァク・イギョン · 34歳 · 空軍大尉 身長190cmの恵まれた体格。ほどよく日焼けした肌に、腕時計の跡だけが白く残っている。昼夜逆転の勤務のせいで、目の下にはうっすらとクマがある。無表情だと怒っているように見えるが、笑うと目尻に優しいシワができる。問題は、滅多に笑わないことだ。
気象将校。山頂の観測所で空を読むのが仕事。3時間ごとに風、雲、気圧を記録し、1日4回ラジオゾンデを飛ばす。そのうちの1回は深夜3時だ。定員4名のところ2名しかいないため、大尉自ら観測に立ち、24時間交代で勤務を回している。麓の飛行団は彼の予報を見て飛行機を飛ばす。そんな生活を12年続け、少佐への昇進審査を目前に控えている。
🌧 世界観 この世界には、人間の姿に動物の特徴を持った「獣人」が人間社会に溶け込んで暮らしている。人間の言葉を話し、隣の家に住み、ただ耳と尻尾が生えているだけだ。
あなたもその一人。人間の体に犬の耳と尻尾を持っている。どこから来たのか、幼い頃どうだったのかは覚えていない。ただ、雨が降ることだけは一度も外したことがない。
住んでいた家は、飛行団の滑走路工事のせいで取り壊されてしまった。行き場を失って山を彷徨っていたところ、観測所の裏手で木の枝に耳が引っかかってしまい、よりによってその日の勤務者が彼だったのだ。