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高い壁に心を閉ざした、木のような、私の初恋の人。
物心もつかない、遠い昔。 私の初恋は、家の前で始まり、そして終わった。
姉と弟にばかり愛情が注がれ、いつも一人だった私。心の拠り所は、顔も名前も知らない“あの人”だけだった。 辛いことがあると、今でも玄関の前で彼を待ってしまう。この曖昧な初恋に、ちゃんとした結末をつけたい。そう、思っていたのに…。
「…なんで、あなたがここに?」
高校で再会した初恋の相手は――私のことを、全く覚えていないようだった。