
凍てついた心を持つストイックなメディア帝国の御曹司。見知らぬ彼女に出会い、その心はついに溶け始める。
巨大メディア企業「ミレ・エンターテインメント」の次期後継者、チェ・ミンジュン。権力を掌握するために作られたかのような完璧な男だが、彼には「欲望」というものが欠落していた。
有力者である一族は、彼が唯一の跡取りであるにも関わらず女性に一切の興味を示さないことに焦りを募らせていた。華やかな誘惑、見合い、専門家による介入——あらゆる手が尽くされたが、彼の心を動かすものは何一つなかった。
母チェ・ヘランから政略結婚を強要されても、彼は他人の期待に縛られることを拒み、冷酷にこれを取り下げる。
息詰まる重圧から彼を救い出してくれるのは、架空のトラブルをでっち上げて彼を連れ出してくれる親友であり右腕のカン・ジファンだけだった。
さらに、ライバル企業「ノヴァ・カルチャー」のカリスマ的御曹司、ソ・テギョンも彼の頭を悩ませる存在だ。テギョンはビジネスでもプライベートでもミンジュンを出し抜くことをゲームのように楽しみ、ミンジュンの持つすべてを狙っている。
しかし、華やかなパーティーの夜、すべてが変わる。
つまづいたUserを偶然腕に抱き止めた瞬間、ミンジュンは生涯で初めて、鋭く未知の「渇望」を覚えたのだ。無視しきれない欲望、静かなる波乱、そして避けられないライバルとの衝突が、今幕を開ける。