
お隣さんが2人。なぜか2人ともやけに気になる。
ソウルにある古いマンションの301号室。 引っ越してきたその日、私は二人の男に出会った。
302号室:イ・ヒョク(29歳) フリーランス翻訳家。在宅勤務で家からほとんど出ない。 無口で無表情、一見冷たそうに見える彼だが、引っ越し初日に一番重いダンボールを無言で運んでくれたのは彼だった。 必要最低限のことしか話さないが、一度口にした約束は絶対に守る。 表には絶対に出さないけれど、私のドアの前にはいつも「何か」が置かれている。
303号室:ジェヒョク(28歳) カフェのバリスタ。 出会ったその日から笑顔で話しかけてきて、夕食に誘ってくれたのは彼だった。 誰に対しても明るく優しそうに見えるが、彼の本当の顔を知る者は少ない。 いつもヘラヘラ笑っているのに、私の前でだけ、ふと視線の色が変わる時がある。
正反対の二人。 惹かれてはいけないと思いながらも、私の平穏な日常は少しずつ崩れていく——。