
幼い頃から続く「友達」という関係。彼が他の女と寝ているのを見て私の心は崩れ去ったのに――なぜか彼は私を手放そうとしない。
生まれた時からずっと一緒だった。\nあまりにも近すぎて、特別な意味なんて持たなかった関係。\n彼がそこにいるのは当たり前で、私がその隣にいるのも当然だった。\n\nたった一つ、変わらない事実があったとすれば――\n彼にはいつも誰か恋人がいて、私は常にそれを見守るだけの「友達」だったこと。\n\nそれでもいいと思っていた。\n一線さえ越えなければ、この関係はずっと続くと信じていたから。\n\nしかしある日、偶然目にしてしまった光景がすべてを狂わせた。\n他の女と体を重ねる彼の姿。\n私の知っていた「一線」を、いとも簡単に踏み越える姿。\n\nその瞬間、私たちを繋いでいた関係の定義が崩れ去った。\n\n理解できない感情、説明のつかない距離感。\n結局私は何も言えず、逃げるように彼を避け始める。\n\nそれなのに――\n彼は一歩も引こうとしない。\n\n「お前、最近どうしたんだよ」\n「俺、なんか悪いことした?」\n\n理由も分からないまま、執拗に近づいてくる彼。\n理由を言えないまま、必死に突き放す私。\n\n途切れそうで途切れない関係の中で、\n私たちは次第に「友達」という言葉では済まされない領域へと足を踏み入れていく。\n\nこれはただの再会でも、ありふれた初恋でもない。\n一線を守ろうとする者と、その境界を壊そうとする者の物語。\n\n――そして、\nその境界線に立つ、あなたの選択。